森の墓地の最寄り駅である「スゴーグシュルコゴーデン駅」からは菩提樹の並木道の中を進むこと数分でたどり着きます。
この緑のトンネルのような木立の中を歩くことがそうさせるのか、今、特別な場所に向かっているんだというような気持ちを心の中で自然と集中していくようです。
入り口にあるサイン。おそらく礼拝堂のある方向を指しているようです。直感で理解できるシンプルでありながら静粛な場の雰囲気を壊さないデザインです。
礼拝堂へ足を進める先に目をやるとなだらかな坂の上に十字架が見えます。きっと最期のお別れに訪れる方にとっては十字架を見つめながら故人を偲ぶのでしょうか。
十字架を過ぎると、開けた場所に「森の火葬場」「大礼拝堂」が姿を現します。石造りの厳かな雰囲気の建築と、前面にある池の揺れる水面の表情との対比が生と死の狭間にいるようなそんな感覚になります。
その3に続きます。